学生によって組織された北九州グリーンユースは、2002年2月中旬、フィリピン マンダウエ市の環境NGO(CLEAR)の青年部と共同し、セブ地域(セブ市、マンダウエ市を含む地域)を流れるボツアノン川の河川清掃を行った。この清掃事業には、地元の高校生を中心として350名の参加者が集まり、3時間かけて約9トンのゴミを収集した。また、ボツアノン川の汚染状況やその下流にある最終処分場の周辺環境への影響、およびそこに暮らす住民(スカベンジャー)の生活について調査し、北九州グリーンユースおよびCLEARのユースメンバーによるワークショップを開催した。成果は、広く地元マスメディアに取り上げられるなど、市民の環境意識の普及啓発に役立った。
北九州グリーンユース
北九州市内で地球環境問題や国際協力をテーマとして活動している学生約20人のグループで、2000年夏、北九州で開催されたESCAP(国連アジア太平洋経済社会委員会)環境大臣会合をきっかけに発足した。その後、海外の環境問題や環境協力に関する研究会を定期的に開催する一方、容器包装廃棄物に関するインターネット会議を開催するなどの活動を行っている。
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