フィリピンにおける環境産業育成の基盤づくりの一環として、2002年1月下旬、環境モニタリングに関する研修会と技術指導を実施した。具体的には、北九州市と産業構造の似たフィリピンのセブ市において、現地の環境NGOであるフィリピン公害防止協会第7地域(PCAPI−7)と連携し、事前に環境モニタリング能力向上にむけたプログラム作成を行った上で、日本からは3名の環境モニタリング専門家を派遣し、フィリピン側の技術指導者(公害防止管理者や環境測定分野の技術指導者などおよそ20余名)とともに、技術指導プログラムを実施した。研修の内容は、フィリピン国内の最新の環境関連法,自動車排ガス測定・大気環境モニタリング,環境先進地域事例、等で、10日間にわたる研修への参加者は延べ380名にのぼった。
財団法人 北九州国際技術協力協会
北九州市内に蓄積された工業技術や環境技術を開発途上国に移転することを目的に設立された財団。環境技術協力については、財団内に設置されたKITA環境協力センターを中心に、途上国を対象とした各種の調査研究、環境専門家の派遣などに取り組む一方、途上国から毎年約200人を越える海外技術研修員を受け入れ、途上国における専門家の育成にも力を入れている。
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