ダム開発のあり方を世界的視野から見直していた「世界ダム委員会」（ＷＣＤ）が、２０００年１１月、その最終報告書を発表したことをうけ、本事業ではその報告内容を日本国内に広報するためのシンポジウムを実施し、同時に最終報告書の内容をまとめた市民向け小冊子を作成した。２００２年３月２日開催のシンポジウムにはＷＣＤの委員も招き、報告書の内容の他、水開発・ダム開発に関する最新の国際動向に関するスピーチおよびディスカッションが行われた。活発な議論の結果、ＷＣＤの勧告（公正で持続可能なダム開発への移行）を日本の政策に取り入れるための手法や課題について明らかにすることができた。