当初計画では、チャドのバイリ地域においては、前年度に引き続き育苗・植林・潅水活動への支援を行うほか、視覚機材を利用した講習会を開催し住民への環境保全教育を行う予定であった。しかし、飢饉と洪水の影響を受けたため、助成事業の成果は満足のいくものとはならなかった。具体的には、育苗本数1万7,560本の予定に対して6,430本にとどまり、植栽後残存率も56%と低く、植林活動計画を達成できなかった。しかし、そのような状況下でも、最大限の努力がなされており、小学校の緑化支援活動は概ね良好に行われた。一方、環境保全教育については植林活動に関するスライド上映会を開催し、地域住民から高い関心が寄せられた。
緑のサヘル
アフリカ・サヘル地域に暮らす人々とともに食糧自給の達成をはじめ、砂漠化防止および緑化活動の展開を図ろうと結成された市民団体。まず、1992年からチャドで、また、1996年度からは同じくサヘル地域内のブルキナファソにおいて、植林、改良かまど普及、農業指導、井戸掘り等を進めている。
Copyright 2007-2021 The Japan Trust for Global Environment. All rights reserved.