ケニアの西ケニア州において、改良かまどの普及支援を実施するとともに、絶滅の危機に瀕している原生樹種の植林活動、および太陽熱利用鍋の普及活動を行った。このうち改良かまどの普及状況は、2001年度だけで1万世帯におよび、前年までとの合計は4万5,000世帯となり、西ケニア地域への普及の基盤がほぼ整ったことになる。これにより、周辺地域での燃料用木材の使用量を削減し、女性と子どもの労働力の節減を図る効果もあげた。今後の普及により、砂漠化防止に大きな役割を果たすことが期待される。太陽熱利用鍋については、2001年度は、まずその効果について実験を行い、改良かまどとの併用により充分な効果が見込まれることを明らかにしたうえで、現地で入手困難なアルミホイルを支給した。一方、植林活動は、2001年度は原生種植物5,000本の育苗・植林のほか、伝統薬を含む約30種の薬用植物の育苗・ミニ薬草園を300世帯において普及させた。
国際ソロプチミスト盛岡
1921年に米国で発足した国際的奉仕団体である「国際ソロプチミスト」の盛岡支部として1973年に発足した。会員は専門職または管理職の女性で、地域の植樹運動、老人ホームへの慰問活動、ケニアの孤児を支援するためのチャリティー活動などを展開している。
Copyright 2007-2021 The Japan Trust for Global Environment. All rights reserved.