フィリピンでの環境産業育成の基盤づくりの一環として、北九州市と産業構造等が類似しているフィリピンのセブにて、環境モニタリングの研修会と技術指導を実施した。事業は本基金が助成した3年度目の事業であり、現地の環境NGO「フィリピン公害防止協会第7地域」(PCAPI−7)と連携し、現地大学等との協力のもと環境モニタリング技術指導を実施した。具体的には、セブ地区内にサンプル採取装置を総計102ヶ所設置し、8月から12月まで5ヶ月間モニタリングを実施、大気汚染物質の濃度地図を作製する際の技術指導を行った他、調査結果を地域住民に周知すべく、2003年1月に、行政と協同で啓発セミナーを開催した。本事業に対しセブ州議会から賞賛決議が議決されるなど高い評価を得ている。
財団法人 北九州国際技術協力協会
北九州市内に蓄積された工業技術を開発途上国に移転することを目的に設立された団体。環境技術協力については、財団内に設置されたKITA環境協力センターを中心に、途上国を対象とした調査研究、環境専門家派遣等に取り組む一方、途上国から毎年200人を越える海外技術研修員を受け入れ、途上国における専門家の育成にも力を入れている。
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