中国・西安の北１２０キロにある陝西省銅川市は黄砂の被害を大きく受けている。助成団体では陝西省からの要請により、銅川市農林局と協力して同市内の南寺山に植林事業を実施した。具体的には、岩だらけの半乾燥地（年間降雨量５００ミリ前後）である当該土壌に対する適性樹種の検討・植林方法・管理方法について日中双方の専門家が検討し、それを受けて中国側で農民約３０名からなる指導チームを編成し、現地の植林ボランティア等に苗木の植え方を指導した。その結果、２００３年３月末までに、市民約４，２００名が、７種類約２万本の苗木の植林を実施した。前年度に実施されていた植林の活着率も約８８％と良好であった。さらに、給水設備の構築についての検討も行い、中国側に提言した。