ベトナム北部山岳地帯のカオバン省ルンナム村にて、在来種の植林により土壌回復を図る一方、商品価値のある植物を植え、地域住民の収入向上を図る取り組みを支援した。また、同省フックセン村では、前年度に引き続き、衛生的なモデル厩舎用コンポストピット(家々の1階に飼う家畜の糞尿を放置せず、家の脇に建設したピットに集め肥料に変える)を建設した。具体的には、前年度植林サイト(マックザック種:ムクロジ科)の保護と、新たに在来種(ソアンホイ種)の苗木の育成から植林までを実施し、32haに約5万本の植林を実施した。チャーダン(苦いお茶)という換金作物の苗木については1,300本を植えたが、数年後の収入に結びつくことが期待できるため現地の期待度も高い。コンポストピットについては、前年度事業が好評で、新たに7ヶ所建設することができた。
特定非営利活動法人 ブリッジ エーシア ジャパン
開発途上国の都市環境改善を目的に発足した市民グループ。当初、ベトナムを活動地域とし、環境調査のほか日本で不要となったゴミ収集車を贈る運動などを展開。その後、ミャンマーに活動を拡大し、国連難民高等弁務官事務所と協力して難民帰還再定住促進事業や生活用水供給事業なども実施。また、ベトナムでの植林活動も開始している。
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