公益信託 地球環境日本基金
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Fund Report No.03.06
  北東アジア地域におけるマガンの繁殖地
(ロシア・チュコト地方)での生態・標識調査と
生息地保全をめざした活動
助成先
日本雁を保護する会
助成分野
調査・研究事業
助成金額
800,000円

減少を続けるマガンについて、アジアで唯一個体数回復に成功し、繁殖地の特定や移動経路などの情報が得られている日本−ロシア個体群を精査し、個体数回復メカニズムの解明を行い、日本の環境省が支援する「東アジアガンカモ類重要生息地ネットワーク」の活動に活かし、マガンの個体数と分布復元をめざすために実施した。具体的には、マガンの中継地及び繁殖地であるロシア・チュコト地区南部で、2003年 5〜8月に標識調査を中心とした繁殖生態調査を行い、調査範囲は45平方キロに及んだ。その後、9月〜翌年3月にかけてデータ解析を行い、日本国内での標識鳥の追跡調査を行った(1〜3月)。この結果、衛星画像解析プログラムを用いた繁殖地域の環境解析結果が、調査結果とよく一致することが確認されたほか、現地で標識されたマガンが日本国内で発見され、日本の越冬個体群との関わりが明らかになった。

日本雁を保護する会

雁を中心とするガンカモ科の鳥類保護および調査研究を推進する団体。国内活動の他、アムール川下流域でのサカツラガンの分布等調査・アジア地域へのシジュウカラガン復元事業等の日ロ共同事業、東アジアのガン類生息地目録作成事業、韓国でのガン類越冬地日韓共同調査などを実施。

Up Date:9/Jan/2007