野菜の産地であるルソン島北部のベンゲットにおいて、農薬や化学肥料を使わない種々の農業研修及び支援を行ったほか、植林活動を実施した。具体的には、まず、堆肥や木酢作りなどの研修・指導を実施した。木酢作りについては日本の専門家を派遣した。農民は研修後、有機農業を推進する住民組織を結成し、デモファームを作り、自身でさまざまな工夫を考案するようになった。また、農民同士のネットワーク構築・強化として、地域の団体「ベンゲットネットワーク」を有機農業普及団体として政府に登録し、2月には有機農業推進フォーラムを開催し、100名以上の参加者を集めた。さらに、国内外において農民交流を支援したが、特に、2回にわたるタイとの南南交流から農民が学ぶものは多く、同時に継続するための意欲を得たようである。植林活動については、7つの村(鉱山跡地の荒廃地含む)において、松・シトラス・コーヒー・マホガニー等の植林活動および育苗活動の支援を実施した。
フランシスカンズ インターナショナル ジャパン
母体であるフランシスカンズ・インターナショナルは1989年に米国にて設立され、95年に国連経済社会理事会の諮問資格を取得。平和の構築、環境問題に関する活動を行う。助成団体は日本支部として、フィリピン・ベトナム・パレスチナ・南アフリカ等での教育・医療・環境関連の活動を実施。
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