モンゴルは「北東アジア地域ツル類重要生息地ネットワーク」に参加しているものの十分な知識及び技術を持っていない。助成事業では、同地におけるツルを中心とする野生生物の保全強化を図るための活動を行った。具体的には、WEBサイト開設のための機材支援とHP構築にむけての検討(ツル類と水鳥の渡りの情報を含め、モンゴルがなぜアジアにおける渡り鳥の保全に関して重要かを示すもので、モンゴル語で作成)、環境教育用パンフレットの制作支援(2種類作成。ひとつは「ダグール厳重保護区」が如何に重要であることを説明するもので700部作成、2つめは「ダグールの希少水鳥」について鳥の写真や情報を載せ、住民に環境に関心を持ってもらうためのもので800部作成。これらは東モンゴルの学校・地域社会に配布)を行った。進め方としては助成団体メンバーが2003年8月に現地を訪問し検討を行い、その後、東ステップ保護区事務所職員やボランティアが数ヶ月かけて事業を推進した。
財団法人 日本野鳥の会
野鳥を中心とする自然環境保護・普及教育・調査研究を目的に、昭和9年に設立された団体。日本における鳥類のサンクチュアリの管理、人工衛星によるツル類等の渡り調査、アジアでの野鳥のレッド・データブックの発行、ミャンマーの湿地調査と自然保護区レンジャーの訓練等の活動を行う。
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