ブルキナファソ国ウダラン県において、住民の自然資源管理意識が高まりつつあるが、女性住民にも、栄養改善と現金収入を目的として、乾期の野菜栽培を通じ積極的に自然資源管理活動を行おうとする姿勢が見えてきた。そこで、ウダラン県マルコイ郡の3つの村において女性たちが行う野菜栽培の菜園の周囲への植林を行うと共に、今後彼女ら自身が植林を計画・実行するために必要とされる知識についての講習(育苗・植林・その後の管理等)を実施した。ところが、2003年は同地域一帯に大量の降雨があったため、育苗中の苗に影響を及ぼした。このため、一部植林を断念せざるを得ない状況ともなり厳しい状況であったが、3村併せて6種類、1,150本の植林を行うことができた。植林研修としては、ウダラン県ゴロムゴロム市郊外の女性に対し、同市にある同国環境省の担当者から植林に関する研修を受けさせた。厳しい状況下でも住民自身は前向きに取り組んでおり、環境保全活動の重要性が充分認識されてきている。
緑のサヘル
アフリカ・サヘル地域における砂漠化をくい止め、同時に、その地域の人々の生活の回復をめざし、砂漠緑化活動を行うべく結成された市民団体。1992年からはチャド、96年からはブルキナファソにて、植林、改良かまど普及、農業指導、井戸掘り等、砂漠化拡大防止と食糧自給活動を実施している。
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