カンボジアで推進されている援助国/機関の支援による開発事業の社会・環境影響を調査し、政策提言を行うことを目的として、主に、道路建設事業・トンレサップ湖の港建設事業に焦点を当てて実施した。
具体的には、国道一号線改修計画(国際協力機構(JICA)調査実施)について、影響住民74世帯への聞き取り調査を実施し、補償問題・政府による住民への強要等を記録した報告書を作成。JICAに対し適切な対応を求める要望書を提出し、東京及びプノンペンにて関係者間(被影響住民・JICA・NGO等)の話し合いの場を設定した。また、被影響住民約50名を対象にJICA環境社会配慮ガイドラインで保証されている住民の権利や改修計画に関するワークショップを開催した。トンレサップ湖港建設計画(ADB融資:水上生活者を陸地へ移転させる計画)に関しては、11月にADB宛てに要望書を提出したが、1月にADBの同事業への関与の一時中止が判明したため、同件に関する経緯と成果に関する報告書を作成した。
特定非営利活動法人 メコン・ウォッチ
上・下流において複数の大規模開発が進行(計画)中のメコン川流域を対象に、開発が環境と人権を配慮し、持続可能なものとなるよう、情報収集・情報発信を行うとともに、関係機関(世界銀行、アジア開発銀行、日本の財務省等)への働きかけを行う市民ネットワーク。
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