タイ東北部コンケン県プラユン地区では、農薬や化学肥料の濫用や塩害により環境問題が発生している。このため、持続的な農業構築を目的として、堆肥づくりを軸とした有機農業の指導を実施した。
具体的には、ワークショップ(2回)開催による農業指導を実施した。1回目には、有機農業の利点・堆肥槽及び堆肥の作り方を講習したほか、住民と協働してコンクリート製モデル堆肥槽を作成した。2回目には、1回目のワークショップ以降、堆肥槽及び堆肥づくりに取り組んだ12農家による、実施上の問題点や今後の展望についての発表が行われたほか、肥料成分の流出を削減できるペレット堆肥づくりの講習が行われた。全2回のワークショップには61農家が参加し、また、1回目から2回目の間に、コンクリート製9個、木製3個の堆肥槽が作られた。この他、堆肥のつくり方の説明用パンフレット500部(タイ語・英語併記)の作成・配布、アンケート調査を行い、理解度や関心度についての評価を実施した。
特定非営利活動法人 環境修復保全機構
アジアにおける農業及び都市開発と自然環境の調和を目指し、環境修復保全や環境教育・啓蒙活動を行うことを目的とする団体。タイでの有機農法普及事業、傾斜地でのアグロフォレストリー導入による緑化推進事業のほか、事業と連動させたワークキャンプを実施し、日本人の事業への参加を促進している。
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