マニラ近郊の山岳地に位置するルソン島北部ベンゲット州は、長年の農薬や化学肥料の濫用による土壌劣化が進んでいる。このため、同地での持続可能な農業構築にむけての活動のほか、植林活動を実施した。
具体的には、シナクバット村へ専門家を派遣(全3回)し、有機農法研修(環境にやさしい散布農薬、木酢作り、堆肥作りについて)を実施したほか、住民による有機農業組織の設立及びその活動を支援した。また、タイの農民との交流や同州内の農民との交流に関して支援を行った。小学校での環境教育としては、全6校約800名を対象に様々なプログラム(授業、環境に関する歌・絵・劇づくり、ごみ利用の工作等)を展開し、年度末には年間を通じて作成した生徒の作品展覧会と授業のまとめを行った。植林活動としては、前述の環境教育プログラムの中に組み込みつつ、ベンゲット州及びラ・ウニオン州の全6村(合計約700名が参加)にて5,000本の植林を行った。
フランシスカンズ インターナショナル ジャパン
母体であるフランシスカンズ インターナショナルは、89年に米国にて設立され、95年に国連経済社会理事会の諮問資格を取得。平和の構築、環境問題に関する活動を行う。助成団体は日本支部として、フィリピン・ベトナム・パレスチナ・南アフリカ等での教育・医療・環境関連の活動を実施している。
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