ブルキナファソ北東部のサヘル地域に位置するウダラン県にて、現地の青年による組織「サヘル植生被覆保護組合」を支援することにより、同地域の砂漠化防止、農業畜産活動等への支援を行った。
具体的には、彼らの育苗所作りへの支援として、家畜の進入防止のためのフェンス(金網)を設置した。また、村の小学校の周囲に3種類、200本の植林を実施した。この際、同県知事及びフランスからの植林ツアーメンバー10名が参加した。その他、今後、彼らが、換金性のある果樹を育成する際に必要となる接ぎ木技術に関して、現地の環境省に依頼し、技術研修(2名)を受けられるよう取り計らった。
ただし、2004年度は同国全体にわたり極端な降雨不足であったうえ、数十年ぶりともいわれるバッタの害を受けて、事業の遂行は困難を極めた。そのような状況にあっても、青年達が自信と誇りを持って活動に取り組んでいたことから、今後の彼ら自身による継続的な活動に希望がもてた。
緑のサヘル
アフリカ・サヘル地域における砂漠化をくい止め、同時に、その地域の人々の生活の回復をめざし、砂漠緑化活動を行うべく結成された市民団体。92年からはチャド、96年からはブルキナファソにて、植林、改良かまど普及、農業指導、井戸掘り等、砂漠化拡大防止と食糧自給活動を実施している。
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