ウミガメ類の繁殖と生育の場であるベトナム海域では、アオウミガメの混獲があり食用として流通している。このため、同地でのウミガメ保護を目的として実施した（２年度目事業）。前年度の現地調査をうけ、２００５年度は、現地専門家に対する日本国内での研修を中心に事業を実施した。

具体的には、アオウミガメの産卵地を有するＮＵＩ　ＣＨＵＡ　国立公園の職員（１名）に対し、日本において研修（２カ月）を行った。研修では、ウミガメの行動様式・調査方法の座学の後、現地実習において、混獲されるウミガメの計測・血液採取・標識装着・再訪流の技術習得、産卵砂浜の見学等を実施した。そのうえで、帰国後のベトナムでの活動計画を作成させた。研修は成功理に終わり、この結果、次年度以降、同協議会が引き続きフォローを行いながら、研修者を中心としてのベトナムでのウミガメ保護活動の展開が期待できるようになった。このほか、同会メンバーが現地を訪問し、計測用ノギス等を贈呈した。