インドネシアのセガマ諸島(ブサール島とクチル島からなる)において、タイマイ(絶滅寸前種)及びアオウミガメ(絶滅危惧種)の保護にむけての活動を実施した(2年度目事業)。
具体的には、ブサール島の灯台職員を雇い、産卵巣/卵の確認、ふ化までの盗掘監視、ふ化率調査を実施した。その際、ウミガメの卵を地域住民による採取から守るための卵買い上げシステムを用い、発見された産卵巣を自然の状態のまま買い上げ保護した(クチル島では監視人を確保できず、産卵巣をブサール島へ移植した)。その結果、1年間に両島で産卵巣465巣、卵約6万2,000個を保護したが、平均ふ化率は56%であったことから、海に入った子ガメは約3万5,000頭と考えられる。また、会員が現地に渡航(全3回)し、ふ化率調査・アリによる卵の食害対策、現地メンバーへの技術指導、海岸整備を行った。なお、上記、産卵巣数は、前年度比、188巣(約25,000個)増加したものであり、活動開始以来最高数を確認できた。
特定非営利活動法人 エバーラスティング・ネイチャー
海洋生物に関する調査・保護、普及啓発を目的として1999年に設立された。インドネシアウミガメ研究センター運営支援、インドネシア及びベトナムでのウミガメ類調査及び保護事業、国内では関東周辺ウミガメ類漂着調査、御前崎町の天然記念物アカウミガメの人工ふ化放流事業指導等を実施している。
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