タンザニアでは、森林減少による土壌流出、作物の生産性低下が人々の生活を脅かしているが、森林減少の主要因は薪炭材伐採である。本事業は、森林伐採に主に係わっている女性たちによる植林活動の普及とその活動強化を目的として実施した。
具体的には、アリューシャ州及びキリマンジャロ州の6つの女性グループを協力団体として選定し、育苗・植林技術指導(現地NGOによる日常的な技術指導、他地域に学ぶスタディーツアー)、資機材の支援、種子の提供(各グループに1,500本〜1万本、全体で2万5千本分)、苗畑の整備、植林支援を行った。植林については、4〜6月の大雨季に実施した。本事業による技術の習得やスタディーツアーによる具体的事例の見聞から、女性たちは自分たちの活動の可能性に気付き力を得たようである。
財団法人 緑の地球防衛基金
1982年の設立以来、タイでのモデル造林普及事業を手始めに、タイでの植林活動、外務省要請によるアフリカ4カ国(ザンビア、セネガル他)への植林用機材配給、中国陝西省要請による「象山」緑化事業、ベトナムでのマングローブ植林、タンザニアでの造林事業等を行っている。
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