タイ国東北部コンケン県プラユン地区では、農薬及び化学肥料の濫用または塩害による環境問題が発生している。このため、有機農業の推進による持続可能な農業の構築を目的に事業を実施した(3年度目事業)。前年度までに現地農家の有機農業に関する理解は高まったが、一部に化学肥料を施肥しないことで生じる生産量低下を危惧する声も聞かれたため、2006年度は有機農業への理解促進に重点をおいた。
具体的には、モデルファームの設置・運用( 6農家、ペレット堆肥の施用による土壌づくりと作物生産)、有機農法に関するパンフレットの作成・配布(1,000部)、有機農法に関するワークショップの開催(同村にて 8・12月の全2回)、アンケート調査(ワークショップ終了後、事業評価のためのアンケート調査)を実施した。調査結果から、本年度事業により農家の有機農業に対する理解が深まったことが確認できた。
特定非営利活動法人 環境修復保全機構
アジアにおける農業及び都市開発と自然環境の調和を目指し、環境修復保全や環境教育・啓蒙活動を行うことを目的とする団体。タイでの有機農法普及事業、傾斜地でのアグロフォレストリー導入による緑化推進事業のほか、事業と連動させたワークキャンプを実施し、日本人の事業への参加を促進している。
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