イインドネシアのセガマ諸島(ブサール島とクチル島)においてタイマイ(絶滅寸前種)およびアオウミガメ(絶滅危機種)の保護を目的に事業を実施した(3年度目事業)。
具体的には、ウミガメの卵を地域住民による採取から守るため、卵を巣ごと自然の状態で買上げたうえで、現地の灯台職員を雇い、産卵巣のモニタリング(2006年8月〜2007年7月:ブサール島で281巣、クチル島で86巣を確認)、監視、卵の移植(監視員の配置が不可能なクチル島からブサール島へ全巣移植)、ふ化率調査を行った。ふ化率は57.8%と昨年比で1.2%増加し、また、1年間にふ化して海へ帰った子ガメは25,000頭を超えた。このほか、同会メンバーが現地を訪問し、海岸整備、技術指導(移植やふ化率調査、放流標識調査に関する技術指導)を行った。また、アリによる食害がふ化率低下の要因であることが判明したため、アリ食害対策を実施した。
特定非営利活動法人 エバーラスティング・ネイチャー
海洋生物に関する調査・保護、普及啓発を目的として1999年に設立された。インドネシアウミガメ研究センター運営支援、インドネシア及びベトナムでのウミガメ類調査及び保護事業、国内では関東周辺ウミガメ類漂着調査、御前崎町の天然記念物アカウミガメの人工ふ化放流事業指導等を実施している。
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