ギニア共和国ボッソウ・ニンバ地域にて集団消滅の危機に直面している野生チンパンジーの保護を目的とし、植林・環境教育・衛生環境改善活動を行った(3年度目事業)。
具体的には、昨年度実施した植林(ツリーシェルターを伴う苗木1,200本)についてモニターを行い、シェルター設置効果を調査するとともに、植林地の防火対策、除草、稚樹の購入・養育・植林を行った。シェルター設置樹の残存率は7割程度(設置なしでは4割程度)と高い効果が示唆された。また、11月には首都コナクリにて開催された国際シンポジウムにおいて本プロジェクトの広報を行ったほか、ボッソウ村においても事業の成果や今後の方向性について広報を行うとともに、村のこどもを対象に環境教育活動を実施した。衛生環境改善活動としては、人間の排泄物からチンパンジーへの病気感染防止のためのトイレ建設(2基)及び既設トイレの維持管理を行った。
「緑の回廊」
西アフリカのボッソウ及びニンバ地域にて、森林回復事業及び野生保全活動を行い、動植物相・生態環境等に関する学術的基礎研究を振興し、霊長類に関する研究成果の普及啓発を目的とする。同地での調査研究経験者を正会員とする。上記事業の他、現地での環境教育、ホームページを利用した広報活動を行っている。
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