インドネシア西パプア州ウェルモン地区は、絶滅危機に瀕しているオサガメの産卵する海岸であるが、2003年の津波による砂の大量流失によりそのふ化状況に悪影響が及ぼされた。そのため、そのふ化向上・産卵巣保護・稚亀の生産力向上を目的として事業を実施した。
具体的には、ワウ村において現地NGOと協働で、1)上陸産卵数のモニタリング調査:毎朝、住民が踏査(年間産卵数 931巣)、2)産卵巣のマーキング、3)流失産卵巣の調査 を行ったほか、4)ふ化調査:正常ふ化数調査、未ふ化の原因調査のための現地調査(9月)を実施した。調査では、流出産卵巣は前年から大きく減少したことが確認されたが、犬の食害が増加していることが明らかになった。
特定非営利活動法人 エバーラスティング・ネイチャー
海洋生物に関する調査・保護、普及啓発を目的に設立。以降、インドネシアウミガメ研究センター運営支援、インドネシアにおけるウミガメ類・オサガメ保護事業、ベトナムでのウミガメ現況調査、国内では、関東周辺ウミガメ類漂着調査、御前崎市の天然記念物アカウミガメの人工ふ化放流事業指導等を実施。
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