ベトナムは熱帯雨林をはじめ多様な森林を有しているが、猛禽類の研究はほとんど実施されていない。このため、同国において住民参加型の猛禽類保護及び熱帯雨林保全活動の推進を目的として事業を実施した。
具体的には、1)ワークショップ及び現地研修会の開催:猛禽類研究者の育成を目的として猛禽類研究手法に関して開催(10月ハノイ)(国立公園レンジャー、大学生等約60名参加)、2)現地調査:同国内の猛禽類の分布と森林植生との関係について調査を開始、3)教育・啓発活動の実施:正しい知識の不足から未だ密猟が絶えない現状に対して各地で地域住民に対する猛禽類観察会を開催した。
アジア猛禽類ネットワーク
アジア各国(十数カ国)の猛禽類関係者によって構成される国際NGO。アジアの猛禽類の分布・生態を明らかにし、科学的データに基づく保護対策の推進を目指す。主な活動は、メーリングリストによる情報の交換、国際シンポジウムの開催、共同プロジェクトの実施(猛禽類の渡り調査、コウモリダカ、カザノワシの生態調査、森林性大型猛禽クマタカ属の分布マップ作成)、救護猛禽類を野外に放鳥する技術に関するワークショップの開催等。
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