インドネシア西パプア州ウェルモン地区は、絶滅の危機に瀕しているオサガメの産卵する海岸であるが、2003年の津波による砂の大量流失により、ふ化状況に悪影響が及ぼされた。本事業は、ふ化向上・産卵巣保護・稚亀の生産力向上を目的として実施された。
具体的には、1)産卵巣へのマーキング、流出産卵巣の記録作業の徹底:島民数名が海岸線5qを毎朝踏査(産卵巣約300を確認)、2)ふ化率調査の継続:(8、10、2月、計34巣、ふ化率平均47%)、3)海岸測量調査:砂の堆積/流出状況をモニタリング(8、10、2月、全9地点での定点観測)を実施し、砂の回復とふ化率上昇の関係を把握した。
特定非営利活動法人 エバーラスティング・ネイチャー
海洋生物に関する調査・保護、普及啓発を目的に設立され、以降、インドネシアウミガメ研究センター運営支援、インドネシアにおけるウミガメ類・オサガメ保護事業、ベトナムでのウミガメ現況調査、国内では、関東周辺ウミガメ類漂着調査、御前崎市の天然記念物アカウミガメの人工ふ化放流事業指導等を実施する。
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