個体数の減少傾向がみられる大陸におけるタンチョウ保護を目的とした事業。個体減少の主要な要因は、繁殖地であるアムール川流域における湿原乾燥化、大規模野火である。野火の多くは人為的で、背景には住民の湿原保護に対する無関心がある。
具体的には、1)2011年1月、ロシアからの関係者4名(エコロジーキャンプ関係者)を釧路に招き、同地で国際冬期エコキャンプ(11日間)を実施し、日本での保護の取り組みを紹介、教材の作成、相互の継続した社会教育活動を開始。 2)2011年6月に繁殖地ダウルスキー自然保護区(ロシア、チタ州)で開催されたツルおよび湿原保護に関する社会教育活動であるエコロジーキャンプに参加(3名)し、関係者間の連携を図った。3)ツル類を中心とした環境教育用資料としてロシア語の小冊子6種類とポスター2枚を作成した。
特定非営利活動法人 タンチョウ保護研究グループ
タンチョウ保護のため、タンチョウの繁殖調査(営巣調査)、総数カウント調査、海外での調査(ロシア、中国などでの生息地調査)、標識調査(環境省保護増殖事業の一環)を行う。また、タンチョウ保護の初の国際ネットワークの構築に関与しており、今後、同活動を展開予定。
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