ゴビ砂漠では乾燥化によりオアシス内の湧水地点数が減少し、湧水地点に鳥獣が集中し、肉食獣による狩りが進行した結果、草食獣が減少しつつある。(ゴビヒグマの小熊も成獣雄熊に襲われていると推測)。そのため、多様な動物相、植物相の全般を保全するために湧水地点の管理(水源管理、食餌植物の育成)を行った。
具体的には、1)事前調整及び現地調査:2010年9〜10月、2)導水路の設置:2011年5〜6月(湧水地点から20〜30メートルのU字溝):草食動物が短時間で飲水可能となる、3)家畜を捕食する大型肉食獣と敵対関係にある遊牧民との融和策:凍死家畜の買い上げ〜飢餓期(冬期)の大型肉食獣への給餌、4)湧水地点の把握/記録、などを実施した。
特定非営利活動法人 日本ツキノワグマ研究所
クマ類の保全について、日本国内のみならず、アジア各国とも連携をとって保全に取り組む。中国ハルピンの黒熊、モンゴル国のゴビヒグマなどのプロジェクトを展開してきている。
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