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Fund Report No.10.08
 
モンゴル国ゴビ砂漠での湧水地点管理からせまる大型草食獣群の保全
助成先
特定非営利活動法人 日本ツキノワグマ研究所
助成分野
調査・研究事業
助成金額
1,500,000円

ゴビ砂漠では乾燥化によりオアシス内の湧水地点数が減少し、湧水地点に鳥獣が集中し、肉食獣による狩りが進行した結果、草食獣が減少しつつある。(ゴビヒグマの小熊も成獣雄熊に襲われていると推測)。そのため、多様な動物相、植物相の全般を保全するために湧水地点の管理(水源管理、食餌植物の育成)を行った。

具体的には、1)事前調整及び現地調査:2010年9〜10月、2)導水路の設置:2011年5〜6月(湧水地点から20〜30メートルのU字溝):草食動物が短時間で飲水可能となる、3)家畜を捕食する大型肉食獣と敵対関係にある遊牧民との融和策:凍死家畜の買い上げ〜飢餓期(冬期)の大型肉食獣への給餌、4)湧水地点の把握/記録、などを実施した。

特定非営利活動法人 日本ツキノワグマ研究所

クマ類の保全について、日本国内のみならず、アジア各国とも連携をとって保全に取り組む。中国ハルピンの黒熊、モンゴル国のゴビヒグマなどのプロジェクトを展開してきている。

Up Date:1/Apr/2012