黄砂飛来源のひとつである中国内モンゴル地域の砂丘緑化に関して、前年度助成事業の際に用いた2種の緑化潅木のうち、ニンティアオについては植栽した同木の自然増殖の可能性が示された。そこで本事業では、緑化に用いた同種潅木を対象に、その種子散布の範囲、および、自然増殖個体の生存程度について調査した。
具体的には、1)植栽木(12本選定)周辺における種子の散布量・株もとからの距離、実生の生存量の調査、2)散布種子の発芽率調査:日本国内にて種子の分別と発芽試験による分析、を実施した。その結果、同種を用いた緑化の可能性が示された。
一般社団法人 地球緑化クラブ
1997年に任意団体として設立後、2000年4月に環境NGOとして設立。2001年以降、中国内モンゴル自治区クブチ砂漠にて緑化活動開始。 クブチ砂漠の流動砂丘を中心に約150haを緑化。流砂固定技術や砂丘内での植栽方法などを独自に開発。他団体への情報提供も行う。08年からはカーボンオフセット植林を実施。
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