サハリンにおける開発により、イトウ(世界最大サケ科魚類、極東北部地域にのみ生息)への影響が懸念されている。このため、イトウ保全のための調査研究及び対策についての提言を行う。
具体的には、1)[1]サハリン島におけるイトウ生息情報の収集、2)[2]イトウ繁殖状況調査(幼魚の採捕)と繁殖場所(支流)の特定、3) 航空写真と地理情報を用いたイトウ生息河川の環境評価、4)サハリン島と北海道における遺伝構造の比較、5)イトウ保護対策を関係機関(実施企業、サハリン州政府、NGO)や地域住民に提言する保護マニュアル(冊子)の作成、を実施した。
オホーツク魚類研究会
イトウをはじめサケ科魚類の生態研究や保全活動における実績を持つ会員で構成。イトウの調査研究と保護活動、イトウやサケ科魚類に関する関連論文や著書の執筆、ロシア人など海外研究者との共同研究において実績を有する。
Copyright 2007-2021 The Japan Trust for Global Environment. All rights reserved.