ダムの影響に関連したメコン河流域を広く移動する魚類について考察するため、ムン川で減少が懸念される魚類の生活史や生活場所を、住民の知見や既存情報から横断的にまとめる作業を行った。以前の調査で明らかになった中流域での魚の産卵地に関する情報を地元住民と共有し、具体的な保全活動に結びつける活動を実施した。
具体的な活動概要は、1)前年度作成した資料による情報の普及と保全区の設置を希望する村落での研修事業を実施し、 2)産卵地や稚魚の生育地において、住民組織「ムン川湿地コミュニティネットワーク」と協働し、住民による保全活動を行い、 3)ムン川湿地ネットワークが拠点とする「ムン川湿地学習センター」の前とピヤマート村の保全林の森の前の水面をおおよそ半径500mの楕円の半円状に囲った保全区を設置した。
特定非営利活動法人 メコン・ウォッチ
メコン川流域を対象に、開発が環境と人権を配慮し、貧困を是正し、持続可能なものとなるよう、情報収集・情報発信を行うとともに、関係機関(世界銀行、ADB、日本の財務省等)への働きかけを行っている市民ネットワーク。
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