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Fund Report No.12.09
 
ロシア連邦サハリンにおける絶滅危惧種イトウの資源状況把握と生息環境保全の取り組み
助成先
オホーツク魚類研究会
助成分野
調査・研究事業
助成金額
1,750,000円

サハリンにおける開発により、影響が懸念されているイトウ(世界最大サケ科魚類、極東北部地域にのみ生息)の保全のために調査研究を行った。

具体的には、1)イトウ生息情報の収集のために、サハリン島南部のユジノサハリンスク近郊や北部のノグリキ近郊で漁業者、釣り人、森林保護官、魚類研究者などに聞き取り調査を行った。2)イトウ繁殖状況調査のために、ダギ川流域におけるイトウ稚・幼魚の主な生育環境であるワンド、分流など河川の氾濫原内における環境に焦点を当てて、調査を実施した。3)イトウ競合種・餌資源分布調査として、サハリンにおけるイトウ餌資源(ドジョウ科・トゲウオ科・コイ科・サケ科などの魚類と甲殻類)と競合種の分布状況をたも網を用いた捕獲調査などで明らかにした。

オホーツク魚類研究会

イトウをはじめサケ科魚類の生態研究や保全活動における実績を持つ会員で構成。イトウの調査研究と保護活動、イトウやサケ科魚類に関する関連論文や著書の執筆、ロシア人など海外研究者との共同研究において実績を有する。

Up Date:28/Mar/2013