絶滅したジャワトラの生息地であったインドネシア・ジャワ島グヌンキドゥル県では、森林伐採によって生物多様性や水源涵養機能が失われ、農業用水の購入がコミュニティの財政を圧迫し、現金収入のための伐採はさらなる森林破壊を招いている。コミュニティの組織強化と、森林管理や農林産物の加工技術の向上によって、住民主体で現金収入につながる森林農業生態系の保全と利用の実現を目指した。
具体的な事業内容は、1)樹木の目録作成と管理のためのワークショップを実施。2)マイクロクレジット・農産物加工・エコツーリズムについて検討・研修する会合を実施。3)エコツーリズムに向けた樹木の目録作成や標識の設置等。4)アグロフォレストリ研修として、テラス林と呼ばれる樹木と農作物を混農する段々畑の整備や、水源地周辺の植林を実施。
国際環境NGO FoE Japan
国際環境NGOのFoE インターナショナルの世界ネットワークの一つ。発足以来、地球にやさしいエネルギー利用、反核、森林保護などに取り組む一方、シベリアの生態系保護に取り組むプロジェクト、日本の資金が絡む開発途上国での開発事業に対する環境社会配慮を提言する開発金融プロジェクトなどに積極的に関わる。
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