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Fund Report No.15.06
 
世界遺産の棚田を崩壊から守る植林事業
「NIWAKAT PUNTANUMAN」 in ボキアワン村
助成先
特定非営利活動法人 NEKKO
助成分野
植林等の(直接)事業
助成金額
1,610,000円

有名な美しさで観光客を集める文化遺産、フィリピン・ルソン島北部山岳地帯に広がる棚田景観、そのほぼ中心部に位置するイフガオ州ボキアワン村では、戦時の砲撃、戦後の大規模違法伐採、さらに近年の乱伐により棚田への水供給源である森林が荒廃、水枯渇など棚田耕作が大きな打撃を受けている。耕作面積縮小、乾いた斜面への降雨により続く小規模崩壊が大規模な土砂崩れに繋がり、棚田崩壊が急速に拡大している。切迫した状況下、棚田上部保護林への広面積植林による従来の対処ではなく、即効の「NIWAKAT PUTANUMAN(小規模多地域植林法)」を全ての小規模崩壊に行うべく実施している。被害が顕著で観光客の目につく場所に、村自治会・棚田所有者と連携、観光客も巻き込みながら、より多くの植樹を優先してBetal nutsを中心とした在来種の苗木を植樹。

具体的な活動内容は、 1)植林準備:現地説明会実施(40名以上参加)、苗木養生のための苗木ハウス設置、苗木・資材購入(Betal nuts・在来種計12,000株,他)、予定地確定(地図作成)、看板準備。2)植林:小学校関係者による植林(390名,約5,000本)・観光客による植林(41名)他。

特定非営利活動法人 NEKKO

フィリピン・ルソン島ピナトゥボ火山噴火(1991年)による自然環境破壊に対し、葛による緑化を目指し、「国際葛グリーン作戦山南」として山南町有志が設立(1993年)。2001年に「IKGS緑化協会」と改名、NPO法人化、2005年に「IKGS」に改名。葛により緑化・回復した地に植林や農業を展開、医療分野、教育分野にも着手。棚田への植林やアグロフォレストリーを含むイフガオ州での事業は2001年より。「GFNP(Green Field Network Philippines)」に改名(2009年)。「NEKKO」に改名(2014年)。

Up Date:11/May/2017