公益信託 地球環境日本基金
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Fund Report No.15.08
 
アマゾン浸水林保全のための
後背地へのアグロフォレストリー普及活動
助成先
特定非営利活動法人 地球と未来の環境基金
助成分野
調査・研究事業、情報・知識の普及事業
助成金額
2,500,000円

アマゾン浸水林原産のアサイー椰の需要が増加、経済価値が低い他樹種の違法除伐が進行、生物多様性に富む浸水林の生態的機能が劣化している。採集農業で生計を立てる住民に代替可能な持続可能な収入向上の道筋を示して違法除伐をなくすため、天然アサイー主産地であるブラジル北部パラー州アバエテトゥーバ市において、浸水林後背地にアグロフォレストリーを導入、森林の回復に貢献しながら持続可能な農業の展示用モデル圃場として活用、普及・啓発を実施した。

具体的な事業内容は、1)展示圃場:1年次設置の展示圃場フォロー(養魚場とあわせ改善協力)。アバエテ河支流湿地帯の農家の土地に展示圃場(0.6ha余り)開設。植林(800本ほど。カカオ、アサイー、バナナ、インガ他/混植モデル)。 2)講習会等:近隣コミュニティでのプロジェクト・アグロフォレストリー紹介、話し合い。展示圃場現地でのワークショップ実施(21名参加)。エコ・クリスマス行事開催。 3)プロジェクト地巡回・技術支援:現地スタッフによるプロジェクト地各戸訪問。カカオ公社への土壌分析依頼。希望者への苗木配布。トメアスー文協主催講習会へのプロジェクト地住民の参加。

特定非営利活動法人 地球と未来の環境基金

地球と未来の共生を目指して、企業や市民が積極的に環境保全活動に関われるプログラムを提案。「緑化プログラム」のサポート、「国際交流プログラム」の開設、「フェア・トレード」の啓蒙普及など、パートナーシップを重視した環境保全活動を推進。2000年3月設立、同年7月NPO法人認証取得。本事業で現地NGO ASFLORA(アマゾン森林友の会)と協力。

Up Date:11/May/2017