ボルネオ島(インドネシア)の世界自然遺産タンジュン・プティン国立公園(TPNP)周辺にアブラヤシ農園の新規開発が迫り、絶滅の危機にあるオランウータン生息地の更なる縮小が危ぶまれている。TPNP周辺の野生生物保護を目的として、1年・2年次と調査活動、保全活動、提言やPR活動を実施、3年次は提言に向けての調査、とりまとめを行う予定だったが、火災(8月にアブラヤシ開発地から発生、9月よりTPNGでも火災)、実施できなかった調査が多いが、鎮火活動支援・鎮火後の植林、開発企業への進言、森林火災等の情報発信を実施した。
具体的な事業内容は、1)TPNPでの植林:Friends of the National Parks Foundation (FNPF) 及びCare for Tanujung Puting(ガイド、学生等で結成)による再植林開始(約250人)。2)開発企業への進言:「持続可能なパーム油のための円卓会議(RSPO)」に参加。PT.BGA社に火災停止対策について。 3)情報発信:パリ会議に関する緊急集会、火災等に関してWEB発信、大阪・東京会合で火災・森林保全PR。ビデオ制作、HPにアップ。
ウータン・森と生活を考える会
日本における熱帯木材大量消費の啓発キャンペーンを行って以来、日本の熱帯木材消費を減少させ、東南アジアの熱帯雨林とオランウータンをはじめとする絶滅危惧種を守ることを目的として活動している。2000年以降、現地NGOや国際NGOと協働して、特にマレーシアやインドネシアにおける違法伐採や木材密輸に対する調査やキャンペーン活動に関わっている。大阪を拠点、1988年設立。
Copyright 2007-2021 The Japan Trust for Global Environment. All rights reserved.