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Fund Report No.16.03
 
自然染色による織物復興のための技術研修(Ikat コース)
助成
特定非営利活動法人 幼い難民を考える会
助成分野
調査・研究事業、情報・知識の普及事業
助成金額
346,000円

事業概要:カンボジア農村部では、化学染色と化学繊維を用い安価な製品を生産する繊維産業等の工場の安価な労働力を求めた急速な進出により、排水による汚染は水田にまで進み、農業のみで生計維持が困難な農家の女性が条件の悪い工場での労働に従事、子育てにも影響が出ている。内戦前に用いられていた伝統的な絣(かすり)織りや自然染色の技術研修(Ikat(絣織り)コース)を、タケオ州で実施団体が運営するトロピエンクラサン織物研修センター主催により実施。将来的には農村部の生活収入補完手段、環境負荷の高い化学製品の代替となることを目指す。3年間の事業だったが、化学染色より製品が高価になることや販売等の仕組み作りの課題のため、2017年度は実施団体の別事業に絞り、修了した女性のフォローと調査・準備を実施、2018年度以降に再開する見込み。

活動内容:タケオ州で織物に従事する女性5名を対象に、3ヶ月の研修を実施(1名が健康上の理由で辞退し、他の女性が参加)。「Ikat(絣織り)」の手順に従い「くくり(糸染色時の防染)」「染め(泥藍他、伝統的な自然染色)」「織り」を学び・練習。研修場所を農村の講師自宅に変更、実施団体のフォローに加え、見学した人々の関心も集めた。

特定非営利活動法人 幼い難民を考える会

内戦によりタイ国境の難民キャンプの恵まれない環境下にあったカンボジアの子どもたちが、必用な配慮のもとで暮らせるような願いから1980年に設立。
キャンプ閉鎖後は、復興を目指すカンボジアの農村で、子どもたちが暮らす環境づくりと、女性の自立への支援への取組みを開始。現在は、次世代の子どもたちに残す地球環境に配慮しながら、「保育事業」と「織物事業」の二本柱で活動。

Up Date:21/Aug/2018