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Fund Report No.16.07
 
インドネシア・カリマンタンでの「火災に強い森作り」と「消防体制の共同構築」モデルによる世界の温暖化防止への貢献
助成
ウータン・森と生活を考える会
助成分野
調査・研究事業
助成金額
1,500,000円

事業概要:2015年のインドネシア大規模森林火災では14万件の火災により16.5万トン以上のCO2が排出され、タンジュン・プティン国立公園もその1/4(約9万ha)が被害を受けた。現地NGO 「Friends of the National Parks Foundation(FNPF)」や国立公園事務局等が開始した「火災に強い森作り」、「消防体制の共同構築」に関わり、原生樹種植林での森林復元、設備・技術強化による鎮火等の消防体制構築を図り、FNFPと市民団体が連携する温暖化防止と野生生物生息地形成を通じた地域活性化モデルを形成する。
3年間事業の1年目。

活動内容:今年度は雨天が続き公園内の火災は1件のみ。公園とFNPFの連携により鎮火。火災調査のためのドローン、資機材(小型消火器や鎮火用具等)等、消防体制構築に貢献、泥炭湿地林2haで植林(予定していた30ha再生植林を労力が必要な泥炭湿地林2haに変更)、FNPFが実施する火災被害を受けやすい地区30haの管理を確認、森林火災後のオランウータンや森林回復の状態を調査。FNPFメンバーを招聘しての開催予定だった日本国内でのPR集会は、FNPFメンバーの多くがマラリアに罹患したため、実施団体による講演の形で実施した。

ウータン・森と生活を考える会

日本における熱帯木材大量消費の啓発キャンペーンを行って以来、日本の熱帯木材消費を減少させ、東南アジアの熱帯雨林とオランウータンをはじめとする絶滅危惧種を守ることを目的として活動している。2000年以降、現地NGOや国際NGOと協働して、特にマレーシアやインドネシアにおける違法伐採や木材密輸に対する調査やキャンペーン活動に関わっている。大阪を拠点に活動。1988年設立。

Up Date:21/Aug/2018