公益信託 地球環境日本基金
虫眼鏡SEARCH
WWW を検索 当サイト内を検索  Google TM
 
 
文字のサイズを変更 小中大
 
Fund Report No.17.01
 
世界遺産の棚田を崩壊から守る植林事業「NIWAKAT PUNTANUMAN」in ボキアワン村
助成
特定非営利活動法人 NEKKO
助成分野
植林等の(直接)事業
助成金額
1,600,000円

事業概要:有名な美しさで観光客を集める世界文化遺産、フィリピン・ルソン島北部山岳地帯に広がる棚田景観、その中心部に位置するイフガオ州ボキアワン村では、戦時の砲撃、戦後の違法伐採、近年の乱伐により、水供給源である森林が荒廃、水が枯渇、耕作面積縮小により乾いた斜面への降雨が起こす小規模崩壊が大規模な土砂崩れに繋がり、棚田崩壊が急速に拡大している。切迫した状況下、従来の荒廃した棚田上部森林への広面積植林ではなく、即効の「NIWAKAT PUTANUMAN(小規模多地域植林法)」を全ての小規模崩壊箇所に行うべく実施。被害が顕著で観光客の目につく場所に、村自治会・棚田所有者と連携、WEBサイトも活用して観光客も巻き込みながら、Betal nutsを中心に在来種を優先した多くの植樹を行っている。3年間の事業の3年目。2017年に入ってからの異常気象による植林への被害が大きく、苗畑は寒冷紗で保護できるが、植林した苗の立ち枯れが1000本を超え、対応が追い付かない状況となっている。

活動内容:1)植林準備:現地説明会実施(村役人、小学校長計6名参加)、苗木準備、ポスター・チラシ作成・配布。2)植林:小学校生徒340名、PTA30名、役員20名参加、5000株植樹 3)アートワークショップ名人や観光客の植林活動参加、看板の設置など。

WEBサイト:http://www.niwakatpuntanuman.org/

特定非営利活動法人 NEKKO

フィリピン・ルソン島ピナトゥボ火山噴火(1991年)による自然環境破壊に対し、葛による緑化を目指し、「国際葛グリーン作戦山南」として兵庫県丹波市山南町有志が民間非営利団体として設立(1993年)。2001年に「IKGS緑化協会」と改名、NPO法人化、2005年に「IKGS」に改名。葛により緑化・回復した地に植林や農業を展開、医療分野、教育分野にも着手。棚田への植林やアグロフォレストリーを含むイフガオ州での事業は2001年より。「GFNP(Green Field Network Philippines)」に改名(2009年)。「NEKKO」に改名(2014年)。

Up Date:27/Sep/2019