公益信託 地球環境日本基金
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Fund Report No.17.04
 
ミャンマー連邦共和国インレー地域における循環型農業普及・実践パイロット事業 −インレー湖周辺住民の持続可能な生活を目指して
助成
特定非営利活動法人 地球市民の会
助成分野
情報・知識の普及事業
助成金額
689,000円

事業概要:シャン州インレー湖周辺における森林破壊は、移動式焼畑農業の実施や、生活用・作物乾燥用の薪伐採など様々な要因から拍車がかかり、非常に深刻な状況となっている。さらに森林破壊による湖への土砂流入が激しく、湖の生態系にも影響を及ぼしている。

環境破壊を食い止め、インレー湖の美しい景観、昔ながらの生活を守るために、私たちは地域の人々やお坊さんたちと一緒に毎年1万本以上の植林を行い、森林造成に取り組んでいる。地域に自生する木だけでなく、マンゴーやアボガド、モリンガ、チークなど、将来販売して収入を得ることができるような樹種も植林している。また子供を含む地域住民に植林の必要性や木の大切さを理解してもらうためのセミナーを開催し、"地域で環境を守る"という意識を育てることに力を入れている。

活動内容:1)現地NGO「Save the Inle」の協力を得て、植林事業に熱心な「チェーポウコン村」をパイロット村に選択し、村の林業委員会の協力で、共同林に5,400本の植林を実施。2)環境保全型農業研修の実施5回、3)ホテイアオイによる堆肥づくり。参加人数は述べ251名。 チェーポウコン村は、インレー湖畔の村であるにもかかわらず、インレー湖の環境破壊についての問題認識が極めて薄かったが、研修により、日常生活と周辺環境との密接な関係性が理解できるようになったという声も聞かれるようになった。

WEBサイト:http://terrapeople.or.jp/main/1.html

特定非営利活動法人 地球市民の会

1983年設立。「世界中の人々が世界中のすべての幸せを自分の幸せと感じられる人=地球市民になること」が実現する世界にすることを目標にして、世界平和および私たちの地域の向上を実現させるために、国際協力、国際交流、地域づくり、地球共感教育の活動をしている。主な活動は、以下。

国際協力:タイ、スリランカ、ミャンマーで教育支援や村落開発

国際交流:韓国、中国との大学生の交流事業、アジア各国の青少年の招聘研修

地域づくり:佐賀県内の中山間地の課題の解決やイベント実施

地球共感教育:学校や企業、組織への講師派遣

Up Date:27/Sep/2019