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Fund Report No.17.09
 
インドネシアにおけるタイマイ生息状況調査および新規保全地の開拓
助成
特定非営利活動法人 エバーラスティング・ネイチャー
助成分野
調査・研究事業
助成金額
1,590,000円

事業概要:インドネシアの主要なタイマイ産卵地であり新規の保全活動地域として有力な南カリマンタン地域およびナツナ地域において、年2〜3回現地調査を実施。経年変化を見るため過去の生息数データがあり、かつ産卵数が多い場所を中心に調査する。

生息数(産卵数)は、砂浜を踏査し産卵跡(大穴数)を数える。卵の採取状況や保全活動の可能性について現地住民に聞き込み調査を行う。遺伝的集団を調査するため、産卵個体のDNAサンプル採取を実施する。

活動内容:インドネシア現地調査を4回実施し、約20カ所での産卵状況、採卵状況を確認した。採卵や保全活動の可能性について現地住民に聞き込み調査も実施した。10年前の状況と比較して、産卵数はまだ減少していないものの、産卵数の95%が採卵されている状況であった。今後は有効な保護施策に向けての提言も検討していく。予定していたDNA調査は海況や産卵時期の問題で実施できなかったため次年度以降可能な範囲で取り組む。

WEBサイト:https://www.elna.or.jp/hawksbill-overall/

特定非営利活動法人 エバーラスティング・ネイチャー

アジア地域の海洋生物及びそれらを取り巻く海洋環境を保全していくことを目的に1999年8月に設立。ビジョンは「種を絶滅させないことを絶対条件に、生物だけでなく生物と関わりのある人間の営みをも持続できる世界を目指す」。フィールド調査をおこない、人と生物の関わりを生物間の生存競争として理解することで、その関わりや仕組み、環境変化、生物の個体群動態を解明する。生物の減少要因を取り除くことにより、海がほんらい持つ自然回復力のサポートをする。

Up Date:27/Sep/2019