事業概要:インドネシア カリマンタン島で最大の森林減少の要因となっているパーム農園開発により、オランウータンをはじめとする絶滅が危惧される野生生物が、生息地を奪われるのみでなく、農園側からは害獣と見なされ違法に殺害・捕獲されている。現地のオランウータン保護センター(COP)が保護・救助活動を実施しているが、復帰先の森林の減少が問題である。COPのオランウータン保護活動を支援・強化するとともに、違法なパーム農園操業実態を調査、問題解決のための提言を行うと共に、パーム油消費国である日本に向けた普及・啓発のためのWEBサイトを制作、野生生物保護活動の継続を可能とする。
活動内容:1)オランウータン保護活動及びパーム農園調査。現地カウンターパートCOPが5つの事例(東カリマンタン州:2事例、中央カリマンタン州:1事例、北スマトラ州:1事例、アチェ州:1事例)の現地調査計7回を実施。 2)上記の調査結果を基に、リスク情報をまとめそれぞれ関連する政府や企業への情報提供および問題解決に向けた働きかけを行った。 3)COPへの直接支援の仕組みとしてスタディーツアーを通じたものを検討。合わせてウェブサイトの構成変更など実施。
WEBサイト:http://plantation-watch.org/jatan/cop/about_cop/
熱帯林行動ネットワーク
1987年の発足以来、日本が輸入する木材や木材製品に関わる海外での森林破壊の問題解決に向けた活動。特にインドネシア・オーストラリア・マレーシアの紙・パルプ産業や合板製造の環境や地域住民への影響について現地NGO等と協力して調査、日本の消費者や企業への情報発信や調達方針の見直しの提言を継続。近年は東南アジアのアブラヤシ(パーム)プランテーションを取り巻く問題に注力。
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