事業概要:首都バマコが位置するアフリカのマリ共和国南部では、生活物資・農林産物加工用燃料の入手のため、放牧時の採餌場として、不可欠な集落周辺に分布する森林である「里山」が、都市人口増大に伴う需要による薪炭材伐採により疲弊している。疲弊する「里山」の保護、再生を通じて、地域住民の生活と農林生産基盤の安定を目指すため、配布した苗木による住民自身の小さな林づくり、林づくりを通じて選抜する複数村の住民に対し、育苗や栽培技術の研修を地域苗畑(バマコから東に100kmほどにあるファナ地域の試験地・見本林も整備して活用)にて実施、研修後、活動の中核として、実施団体と共に育苗と植林を行い、里山再生モデルを形成、地域の「里山」再生に貢献していく。
活動内容:1)前年度までの研修生による育苗と植樹、技術交流の実施 2)81ヵ所の住民に対し、合計25,750本の苗木を配布。10ヵで苗木配布に合わせ植林ワークショップを開催。 3)里山再生実践として試験地の見本林に在来種大苗補植、住民の協力による除草、植栽の生育促進試験等の実施 4)研修生による苗畑設置や里山再生の実践活動をフォローアップした。
WEBサイト:http://www.jca.apc.org/sahel-no-mori/
特定非営利活動法人 サヘルの森
サヘル地域の砂漠化防止により安定した生活のための地域住民との協力を目的として1987年にNGO「サヘルの会」として設立。マリ共和国北部(1988〜1992、1998〜2001)での植林活動、中部(1993〜2000)での植林、農業や男女グループ活動、識字教育等の支援を通じ、成果を得て1999年に「サヘルの森」として特定非営利活動法人に。2002年以降は、南部から北部にかけた地域で、住民が自由に利用できる林づくりに向けた活動を展開中。
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