事業概要:インド北部ラダック地方で自給可能ながら小麦などの持ち込みで衰退している伝統作物・ソバの栽培を推進することで、持続可能で自給的な農業と経済的に自立した生活を目指す。数か所の村で、種まきから製粉までのそばの栽培と加工を村人とともにはじめている。またソバフェスティバル・ワークショップの開催により、ソバに対する村人の関心を高める活動も行った。
活動内容:1)蕎麦栽培:5つの村で試験的に栽培を行った。栽培について専門的な知識を持つ人物からのアドバイスも得ながら実施。5村のうち4村で十分な収穫があった。「幸せの経済学フォーラム」での展示発表でブースを出展し、対象地以外の村人からの関心を集めた。 2)蕎麦ワークショップ:2村で、ソバ栽培の評価とアドバイスを共有した。また、伝統料理を提供している店のオーナーとともにソバ料理を作って食べるワークショップを2度実施した。3)蕎麦フェスティバル:8月末、中心地のメインバザールで開催し、ソバ栽培の環境や健康への効果を共有した。地元のレストラン6店が出店し、独自のソバ料理を販売した。自治政府評議員を含め約1000人が参加した。
WEBサイト:https://www.julayladakh.org/
特定非営利活動法人 ジュレ―・ラダック
ラダック人により2004年設立。インドの最北部、ヒマラヤ山脈とカラコルム山脈に挟まれた山岳地帯ラダックと日本との交流を通じて、文化と伝統を大切にし自然と共生した循環型未来社会の提案とその実現を目指している。主な活動内容は、ソーラー暖房、ソーラークッカーなど自然エネルギー普及支援、地方の食物、特にソバの栽培普及とソバ料理のレシピ化、ラダックの子どもたちへの教育支援など。
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