公益信託 地球環境日本基金
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Fund Report No.20.01
 
蕎麦栽培復興プロジェクト
助成
特定非営利活動法人 ジュレ―・ラダック
助成分野
情報・知識の普及事業
助成金額
1,336,000円

事業概要:ラダックが抱える2つの環境問題、@地球温暖化により水不足が心配されること、A農薬や化学肥料による農地の土壌汚染が進んでいることに対応するため、少量の水でも栽培が可能な蕎麦の有機栽培を普及させるため事業を実施した。内容は、@蕎麦栽培の拡大、A蕎麦栽培と蕎麦の食文化に関するイベントの開催、B中心地レーの生ごみからコンポスト肥料を作り蕎麦栽培に利用する、C村の水車を修理して蕎麦等の製粉に使えるようにすることである。これらの活動を通じて、ラダックの人々が蕎麦の効果について正しい知識を持ち、将来的には、主体的に環境や健康に良い農業や生活スタイルを選択することができるようになることを目指した。

活動内容:新型コロナの影響を大きく受けたが、2021年9月までプロジェクト期間が延長されたことにより、蕎麦フェスタとワークショップを開催し、ラダックの人々が蕎麦について学ぶ機会を提供することができた。村人が主導し、自治区政府や議員の協力のもとに開催され、今後も継続的に開催する見通しがたったことは、大きな成果である。
その他の活動はコロナの影響を受け、活動を縮小、中止せざるを得なかった。蕎麦栽培については、栽培農家として36家族を予定していたが、栽培村を変更して、2年間で18家族を対象に実施した。また、蕎麦栽培村での研修、コンポスト肥料作りと水車の修理は実施できなかったが、時期を見て実施する予定である。

WEBサイト:https://www.julayladakh.org/

特定非営利活動法人 ジュレ―・ラダック

ラダック人により2004年設立。インドの最北部、ヒマラヤ山脈とカラコルム山脈に挟まれた山岳地帯ラダックと日本との交流を通じて、文化と伝統を大切にし自然と共生した循環型未来社会の提案とその実現を目指している。主な活動内容は、ソーラー暖房、ソーラークッカーなど自然エネルギー普及支援、地方の食物、特にソバの栽培普及とソバ料理のレシピ化、ラダックの子どもたちへの教育支援など。

Up Date:14/Feb/2023