事業概要:最貧困国モザンビーク共和国の中でも最も貧困率が高い北部カーボデルガド州は、開発や違法伐採等により毎年22万ヘクタールもの森林が消失しており、森林減少率が非常に高い。 さらには農業生産性が低い上、乳幼児の栄養失調率は5割を越えている。 本事業では貧困及び栄養不良の改善という住民のQOLの向上と、緑化を両立する環境保全を目的とし、栄養価が高く自生する樹種であるモリンガと果樹の育成、移植を行った。
活動内容:モザンビーク北部カーボデルガド州はイスラム過激派のテロの被害を受けており、避難民の流入と新型コロナウイルスの影響により食料不足と貧困が深刻化。住民は「ただ生きる」ことが厳しい状況になっている。このような悪環境の中、本事業によりモリンガ、レモン、グァバ、マンゴ計625株を移植し、"食べること""収入を得ること"が可能となっており、スラムの住民から大変喜ばれている。課題は苗の生育率を高められるよう移植の方法や移植する場所を工夫していくことである。
WEBサイト:https://www.tsunagukai.com/
一般社団法人 モザンビークのいのちをつなぐ会
2013年設立。最貧困国モザンビークにおいて「環境問題と貧困問題のジレンマ、先進国と後進国の都合論の不調和を少しでも解消」することを目的に、北部・カーボデルガド州、州都ペンバの州最大のスラム地区・ナティティで、教育、公衆衛生、貧困・環境問題に取り組んでいる。主な活動は以下のとおり。 教育活動:スラムの学舎・寺子屋を建設、読み書き、算数、語学など指導 公衆衛生活動:農村地区ですぐに修理可能な井戸とトイレの設置 農業活動:農村で有機農業の実践 植林活動:栄養失調改善食物モリンガの植林実施 環境美化活動:青年美化隊を結成、町を美化
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