事業概要:2004年12月のスマトラ島沖地震による津波で20万人以上犠牲者を出したアチェブサール州では、湾岸部にマングローブ林が残っていれば減災の可能性が大きかったのではと言われた。本会は2005-2009年に沿岸林回復を目指しアチェ州、アチェブサール州にて村人と共に約10万本のマングローブ植林を行った。2017年からはほとんどマングローブのない湾岸部のウレー・ナガ村で植林を実施している。2020年度は新型コロナ感染拡大の影響により日本からの派遣は実施できなかったが、現地提携団体がマングローブ6000本(3千本は現地企業の寄付)の植樹を3日間にわたり実施した。学校での環境教育も実施できなかったが環境教育用資料の配布と河川と海の清掃活動を実施した。
活動内容:1)植林:アチェ州ラムトゥトゥ村プカンバダ地区とランプロ漁港地区において、マングローブ6000本と海岸用樹木300本を行政府、NGO団体、学生のボランティアなどとともに植樹した。 2)環境教育活動:コロナ感染拡大防止のためにアチェ州政府が学校閉鎖を行ったので、ワークショップは開催できなかった。その代用として地元の小学校3校、中学校1校、高校2校へ環境教育に役立つポスター、書籍、果樹50本を含む100本の苗木を配布した。 3)河川と海の清掃活動の実施:新たな活動として、活動地域のTangsae川と、Lamteungoh海岸の清掃活動を地元ボランティアと実施し、ごみ箱の設置を行った。
WEBサイト:https://jafs.or.jp/
公益社団法人 アジア協会アジア友の会
アジア協会アジア友の会(JAFS)は 1979年に活動をスタートし、アジアに"命の水"を贈る民間国際協力援助団体(NGO)。誰もがどこで生まれようとも『生まれてきて良かった』と思える社会を目指して、人々の"理解と協力と連帯"のもと、"安全な水"を贈ることにより派生した生活や環境、医療や衛生、教育の向上などの様々な社会的課題に取り組んでいる。海外支援事業は本会の活動の基軸となるもので、各事業をきめ細やかに且つ、それぞれの地域に見合った活動を実施するために、アジア18ヶ国69地域の現地提携団体を置き、地域文化の多様性に適した活動を実施している。
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