事業概要:マレーシア国ペナン州で環境保全に取り組む小規模漁民組織PIFWA(ペナン沿海漁民福利協会)は、1990年代からマングローブの植林を行ってきたが、沿岸漁業が衰退し、活動の中心を担ってきた沿岸漁民も高齢化していることから、女性を含む幅広い住民が参加する活動へと転換すること、また海洋資源保全のために始めたマングローブ植林を、マレーシア政府のプラスティックごみの廃棄を止める活動やCO2排出に反対する市民の動きなど、環境保全活動と結びつくことを目的とした。幅広いペナンの学生・企業にマングルーブ植林への参加をうながし、併せて新型コロナウィルス感染急拡大のなかでオンラインでの幅広い層とのワークショップを実施した。
活動内容:新型コロナウィルス感染の拡大が抑制されていた時期には高校生を含むペナンの4グループ、83名がPIFWAの植林教育センターを訪問し、マングローブの苗木を植樹した。2020年10月以降規制が強化されたことをうけて、2企業は、PIFWAスタッフに代理植樹を委託し、植林(計1000本)を実施した。マレーシアで新型コロナの感染状況活動制限令ロックダウンが発令されたことに対応してオンライン・ツールを使って活動を行っていけるよう、動画の制作とともに、マレーシアおよび日本の学生を対象としたオンライン環境教育ワークショップを実施した。この環境ワークショップは新型コロナウィルス感染下で活動に制約を受けていた両国の学生にとって、共通の課題や環境問題を話し合う良い機会となった。
WEBサイト:https://www.parcic.org/
特定非営利活動法人 パルシック
2008年設立。国家の壁を越えて直接助け合う民際協力にもとづき、東南アジア・中近東・日本で各種事業を行っている。東チモール(1999年〜)、スリランカ(2004年〜)、マレーシア(2010年〜)、パレスチナ(2014年〜)、シリア難民支援(2015年〜)など、各国各地の紛争地や自然災害の被災地を中心に人々の救済支援・民際協力に携わってきた。近年では戦闘が続くミャンマーでの少数民族地域等での支援、日本での在留外国人支援や自然災害被害者支援など、活動を広げている。 主な活動は以下のとおり。 女性の生計向上支援、栄養改善プログラム、難民への生活物資・食料・越冬支援、フェアトレード、アグロフォレストリ、植林等。
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