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Fund Report No.20.09
 
インドネシアにおけるウミガメ個体数回復の実績を活用した、他組織へのウミガメ保護技術の支援
助成
特定非営利活動法人 エバーラスティング・ネイチャー
助成分野
調査・研究事業、情報・知識の普及事業
助成金額
1,000,000円

事業概要:インドネシアは絶滅の危機にある複数種のウミガメにとって重要な繁殖地である。一方、卵の乱獲が未だ横行していることなどから、種や個体群の保存については危機的な状況である。また、一部地域で保護がおこなわれているものの、個体数の回復が見られている地域はほとんど無いのが現状である。 同国内4ヵ所でウミガメ個体数回復に成功した弊団体の知見を元に、ウミガメ保護活動をしている同国の他組織に対し、技術支援や知見の普及をおこなう。知見の普及と、保護技術の支援を通し、将来的に個体数回復する地域を増やして、同国のウミガメ類を絶滅の危機から救うことと海洋・海岸環境の保全を目指す。

活動内容:技術支援に必要となる保護対象生物の基礎生態を整理し、保護内容や成功事例の収集、手法の検証に関する文献収集をおこなった。 実質的な技術支援に関しては、スリブ諸島の2島で2組織に対して交渉をおこない、現状の活動や手法についての調査と、産卵海岸の下見を実施。別候補地として、カリムンジャワ諸島への問合せもおこなった。 新型コロナの影響により現地渡航が制限されたため、スリブ諸島での現地調査はカウンターパートであるインドネシアウミガメ研究センター(YPLI)が代行した。YPLI職員が主体となって初めて新規事業の調査計画や調査手法・方針策定をしてもらったことで、YPLI現地職員への教育にもつながった。

WEBサイト:https://www.elna.or.jp/

特定非営利活動法人 エバーラスティング・ネイチャー

アジア地域の海洋生物及びそれらを取り巻く海洋環境を保全していくことを目的に1999年8月に設立。ビジョンは「種を絶滅させないことを絶対条件に、生物だけでなく生物と関わりのある人間の営みをも持続できる世界を目指す」。フィールド調査をおこない、人と生物の関わりを生物間の生存競争として理解することで、その関わりや仕組み、環境変化、生物の個体群動態を解明する。生物の減少要因を取り除くことにより、海がほんらい持つ自然回復力のサポートをする。

Up Date:14/Feb/2023