事業概要:最貧困国モザンビーク共和国の中でも最も貧困率が高い北部カーボデルガド州は、開発や違法伐採等により毎年22万ヘクタールもの森林が消失しており、森林減少率が非常に高い。 さらには農業生産性が低い上、乳幼児の栄養失調率は5割を越えている。 本事業では貧困及び栄養不良の改善という住民のQOLの向上と、緑化を両立する環境保全を目的とし、栄養価が高く自生する樹種であるモリンガと果樹の育成、移植を行った。
活動内容:本事業によりモリンガ、レモン、グァバ、マンゴ計611株を移植。移植したモリンガや果物が成長し、大きく育った植物をモリンガはシチューにして、果物はそのまま食し、栄養改善に貢献することができた。また環境教育によりペンバ寺子屋の幼児、低学年の子どもたちも「植物を植える」ことに興味を示すようになり、積極的に苗の移植を手伝っていた。 環境保全活動が行われていないモザンビーク北部で、このように植物を自ら時間をかけて育んでいき、実際に食用していく過程を子どもたちが実践で学ぶことで、植物に対する興味のみならず、水の大切さや、天候の影響など、多角的な学習に活かすことができた。当会活動地は慢性的かつ危機的な水不足も大きな問題であるが、種から育てたモリンガは生育率が60%と低くすぐに枯れてしまうため、井戸の掘削を行っていくことが重要である。
WEBサイト:https://www.tsunagukai.com/
一般社団法人 モザンビークのいのちをつなぐ会
2013年設立。最貧困国モザンビークにおいて「環境問題と貧困問題のジレンマ、先進国と後進国の都合論の不調和を少しでも解消」することを目的に、北部・カーボデルガド州、州都ペンバの州最大のスラム地区・ナティティで、教育、公衆衛生、貧困・環境問題に取り組んでいる。主な活動は以下のとおり。 教育活動:スラムの学舎・寺子屋を建設、読み書き、算数、語学など指導 公衆衛生活動:農村地区ですぐに修理可能な井戸とトイレの設置 農業活動:農村で有機農業の実践 植林活動:栄養失調改善食物モリンガの植林実施 環境美化活動:青年美化隊を結成、町を美化
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