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Fund Report No.21.06
 
マレーシア・ペナンでの漁民による植林活動の継承事業
助成
特定非営利活動法人 パルシック
助成分野
情報・知識の普及事業、植林等の(直接)事業
助成金額
1,500,000円

事業概要:マレーシア国ペナン州で環境保全に取り組む小規模漁民組織PIFWA(ペナン沿海漁民福利協会)は、1990年代からマングローブの植林を行ってきたが、沿岸漁業が衰退し、活動の中心を担ってきた沿岸漁民も高齢化していることから、女性を含む幅広い住民が参加する活動へと転換すること、また海洋資源保全のために始めたマングローブ植林を、気候変動への対応を求める市民運動などの他の環境保全活動と結びつくことを目的とした。幅広いペナンの学生・企業・地域の住民にマングルーブ植林への参加をうながし、併せて新型コロナウィルス感染急拡大のなかでオンラインでの幅広い層とのワークショップを実施した。

活動内容:2021年度前半は新型コロナウィルスの感染状況によりマレーシア国内での活動が制限されていたが、後半以降に移動や活動の制限が緩和され、学校での対面授業や人びとの移動が活発に行われるようになった。そこで、2021年度後半以降は再びPIFWAの環境教育センターを訪問される人が増え、今期事業期間内に14グループ、290名の訪問があった。
他方で、オンラインによるコミュニケーションが定着したことで、オンライン環境教育プログラムやワークショップへの需要も継続してあることから、マングローブ林のエコシステムと地域環境と生活に関する動画を2本制作した。2022年夏には、日本の学生とマレーシアの学生の計35名がオンライン環境ワークショップに参加した。

WEBサイト:https://www.parcic.org/

特定非営利活動法人 パルシック

2008年設立。国家の壁を越えて直接助け合う民際協力にもとづき、東南アジア・中近東・日本で各種事業を行っている。東チモール(1999年〜)、スリランカ(2004年〜)、マレーシア(2010年〜)、パレスチナ(2014年〜)、シリア難民支援(2015年〜)など、各国各地の紛争地や自然災害の被災地を中心に人々の救済支援・民際協力に携わってきた。近年では戦闘が続くミャンマーでの少数民族地域等での支援、日本での在留外国人支援や自然災害被害者支援など、活動を広げている。
主な活動は以下のとおり。
女性の生計向上支援、栄養改善プログラム、難民への生活物資・食料・越冬支援、フェアトレード、アグロフォレストリ、植林等。

Up Date:14/Feb/2023